CFOレター

「世界トップクラスのEPS Growth」を引き続き実現するとともに、規律ある資本政策の実行を通じて、「グローバルピアに伍する水準までROE向上」を図ります

専務取締役 グループCFO(グループ資本政策統括)
岡田 健司
2024年8月

当社の長期的なアスピレーションは、保険引受・資産運用両面における強い利益成長を継続することで「世界トップクラスのEPS Growth」を実現し続けること、そして「規律ある資本政策(資本循環サイクル)」を実行することで、「ROEをグローバルピアに伍する水準まで引き上げる」というものです。

具体的には、①まず「内部成長」をベースに、「ポートフォリオも戦略的に見直す」ことで、資本・資金を創出します。そして、②創出した資本・資金を、優良な「事業投資」に振り向け、③良い案件がなければ「株主の皆様に還元」する、という資本循環サイクルを回し続け、「ROE向上」を図るというものですが、2024年度からスタートしております新しい中期経営計画においても、これを変わらず実現し続けます。今回は、この新中期経営計画を中心に当社の資本政策について詳しくご説明します。

◯資本循環サイクル

長期的な成長を支えるESG 内部成長:国内の安定収益の持続、先進国スペシャルティ会社の強化、新興国の成長取込み + ポートフォリオの見直し:戦略的資本リリース、適切なリスクコントロール そこから資本の創出 事業投資:規律ある戦略的M&A、規律あるリスクテイク そこから資本の調整 株主還元:配当の引上げ、機動的な資本水準調整

新中期経営計画2026~次の一歩の力になる。~

2024年度からスタートしております新中期経営計画2026~次の一歩の力になる。~ですが、まずはその定性面での戦略についてご説明します。

当社はこれまで、中期経営計画の策定においては、現行の中期経営計画の振り返りや課題認識を出発点として、次の中期経営計画における主要戦略や施策を策定してきました。一方、当社を取り巻く事業環境は激しく変化しており、我々の事業はこれまで以上に大きな影響を受ける可能性があります。こうした中、特に「成長」という観点においては、既存の戦略や取組みの延長線では今後の環境変化に対応できなくなる可能性があるとの危機意識がありましたので、今回の新中期経営計画の策定にあたっては、バックキャスティングアプローチを採用しました。具体的には、中長期の事業環境変化に関する分析を行い、その上で、東京海上グループが中長期的に到達していたい姿“2035年にめざす姿”を描き、そこに辿り着くために次の3年間で何を行う必要があるのかを検討し、計画を策定しました。加えて、足元で重点的に取り組むべき課題は何かという観点でも検討を行い、「規律」の更なる強化を新中計におけるグループ重点戦略の一つとして掲げました。

まずは、これらグループの重点戦略である、「成長」の「3本柱」と、「規律」の「2本柱」について、ご説明します。

事業環境変化を踏まえた“2035年にめざす姿” お客様や社会の課題/リスクに対して“イノベーティブなソリューションを届け続けるパートナー” から、引き続き推進する「グループ基本戦略」グローバルなリスク分散、グローバルなグループ一体経営。新中計期間(2024-2026年)における「グループ重点戦略」「成長」の「3本柱」:1.価値提供領域の飛躍的な拡大 2.ディストリビューションの多様化・複線化 3.生産性の徹底的な向上。「規律」の「2本柱」:1.内部統制/ガバナンスの強化・向上 2.事業ポートフォリオ・資本管理の高度化

新中計におけるグループ重点戦略

当社を取り巻く事業環境がこれまで以上に加速度的に変化する中で、例えば、技術進展や自然災害の激甚化等により、既存の自動車保険や火災保険の収益性が影響を受けることや、新たな社会課題やリスクに対する補償やソリューションの提供機会・ニーズが拡大していくこと等が考えられます。こうした環境変化の中で、当社のパーパスを果たし続けるには、収益の源泉をこれまで以上に多角化するなど、当社自身も今までの延長線上にない成長を実現するとともに、グループレベルでガバナンスも強化することで、成長とガバナンスを高位に均衡させる必要があると考え、「成長」と「規律」を新中計における重点戦略の「柱」としました。

「成長」の「3本柱」

足元の変化の激しい事業環境を踏まえ、①価値提供領域を飛躍的に拡大させ、それを②専門性高い多様なディストリビューションを通じて提供することでお客様に選ばれ、そして③生産性も徹底的に向上させることで、持続的な利益成長を実現していきます。

①価値提供領域の飛躍的な拡大
  • お客様のリスクやニーズを的確に分析し、最適な「保険」商品を開発・提供するとともに、「保険」以外の新たな「ソリューション」も開発・提供
②ディストリビューションの多様化・複線化
  • 高度な専門性を有する販売体制の拡大・構築
  • お客様のニーズに合わせた、新たな「ダイレクト型モデル」の構築や「Embedded Insurance」等の拡大
③生産性の徹底的な向上
  • デジタルやAIも活用した生産性の高い営業モデルの構築
  • コスト削減やオペレーションの最適化

「規律」の「2本柱」

前中計で発生した一連のインシデントを踏まえ、グループレベルでの内部統制/ガバナンスを強化していくとともに、引き続き規律を持って事業ポートフォリオ・資本管理の高度化を行っていきます。

①内部統制/ガバナンスの強化・向上
  • 内部統制/ガバナンスに関する「社外視点」の更なる活用
  • ガバナンス向上策の実行に向けた、高度な「専門人材」の採用・増強
  • 国内グループ会社の各本社機能の「集約化」の推進
  • 海外グループ会社における、各内部統制機能の「発揮度」に応じた体制強化と、グループベースでの支援(機能集約・人材派遣等)の推進
②事業ポートフォリオ・資本管理の高度化
  • 料率・商品改定を含む規律あるアンダーライティングの強化、再保険政策の高度化
  • 既存事業を継続的見直し、規律を持ってIn/Out戦略を実行

新中計におけるKPIターゲット*1

次に、新中計の定量目標、KPIターゲットについてご説明します。当社はこれまで、世界トップクラスのEPS Growthを、volatilityを抑えながら実現してきましたが、新中計においても、「グループ基本戦略」と「グループ重点戦略」の実行を通じて、これを実現し続けます。具体的には、新中計のEPS Growthのターゲットは「除く政策株式売却益でCAGR+8%以上」としており、引き続き世界トップクラスだと認識していますが、これを利益成長で「+7%以上」を自己株式取得効果で「+1~2%」を実現します。また、2026年度の修正ROEのターゲットは、「除く政策株式売却益で14%以上」としています。

そして、そのドライバーは、グローバルにリスク分散の効いた「強固なU/Wポートフォリオ」と、その負債特性を活かした「強固な資産運用収益」、即ち「強いOrganic Growth」であることも変わりません。具体的には、Japan P&C事業では、自動車保険や火災保険の収益改善、新種保険の拡大、事業効率の更なる向上等により「CAGR+5%以上」を計画しています。また、International事業では、先進国を中心とする保険引受と資産運用のバランス良い成長により、「CAGR+5%以上」を計画しています。なお、新中計の発射台であるInternational事業の2023年度の実績には、過年度リザーブの取崩し益が多く含まれている一方、これは計画には織り込まれないため、その観点から、過年度リザーブを除くベースで見ますと、International事業は「CAGR+7%以上」の成長となります。このように、当社がいままで築き上げてきた各地域トップクラスの保険事業がバランスよく成長する計画となっており、各分野における強みを活かすことで、ピア対比で遜色ないOrganic Growthを再現性高く実現できると考えています。

そして、こうした「Organic Growthによる強いベースとなる利益」に、大幅に加速する政策株式の売却益が上乗せされますので、出来上がりのEPS Growthは「CAGR+16%以上」、修正ROEは「20%以上」となります。なお、政策株式の売却については皆様のご関心も高いと思いますので、次で詳しくご説明いたします。

修正EPS:CAGR*2+8%以上(含む政策株式売却利益+16%以上)=修正純利益:CAGR*2+7%以上(含む政策株式売却利益+15%以上)+自己株式取得*3:+1~2%。修正ROE:14%以上(含む政策株式売却利益20%以上)
  • *1
    各KPI指標は現定義ベース
  • *2
    発射台となる2023年度対比のCAGR。修正EPS、修正純利益、事業別利益の2023年度はNormalizedベース(自然災害を平年に補正し、政策株式の売却益、北米キャピタル等を控除)
  • *3
    自己株式取得によるEPS Growth押し上げ効果

◯事業別利益に係るKPIターゲット*1

修正純利益:CAGR*2+7%以上(含む政策株式売却利益+15%以上)事業別利益のうち、Japan P&C*3:CAGR*2+5%以上、Japan Life*4:CAGR*2+3%以上、International*5:CAGR*2+5%以上(除く過度年リザーブ+7%以上)、発射台となる2023年度に含まれるJapan P&Cにおける為替のマイナス影響*6が剥落する効果+約460億円
  • *1
    各KPI指標は現定義ベース
  • *2
    発射台となる2023年度対比のCAGR。修正EPS、修正純利益、事業別利益の2023年度はNormalizedベース(自然災害を平年に補正し、政策株式の売却益、北米キャピタル等を控除)
  • *3
    Japan P&C = TMNF、除く為替の影響
  • *4
    Japan Life = AL
  • *5
    除く為替の影響
  • *6
    2023年度における円安進行により、TMNFで外貨建支払備金の積み増しや為替デリバティブ損等が発生したこと

◯(ご参考)安定したEPS Growthのトラックレコード

EPS Growth(2013-2023 CAGR):Tokio Marine+12.8%、ピア1+5.3%、ピア2+6.3%、ピア3+9.2%、ピア4+4.8%。EPS:分子の利益は当社は修正純利益、ピアは各社KPI利益。ボラティリティ:変動係数。ピア:Allianz、AXA、Chubb、Zurich(出典)各社公表資料、Bloomberg
EPS Growthのボラティリティ(2013-2023):Tokio Marine 1.7%、ピア1 1.4%、ピア2 2.4%、ピア3 2.3%、ピア4 3.2%

政策株式ゼロ*1

当社はこれまで20年以上政策株式を売却し続け、リリースしたリスク量を当社のROE向上に資する良質な事業投資やM&A、リスクテイクに振り向けることで、利益成長や資本効率の向上に繋げてきた訳ですが、今般、「政策株式を向こう6年間でゼロ*1にする」「そのマイルストーンとして、新中計の3年間で半減させる」こととしました。従いまして、今後6年間は政策株式の売却による利益が従来以上に多く計上されることになりますが、政策株式の含み益はもともと資本に算入されていますので、売却に伴い新たに資本が創出される訳ではありません。つまり、政策株式の売却そのものだけでは企業価値の向上には繋がらないので、売却によってリリースされるリスク量(当社全体の分散後のリスク量4.3兆円のうち約1.2兆円が政策株式分)を活用し、良質な事業投資やリスクテイクができるかどうか、その巧拙こそが、企業価値に影響することになります。では、「どういった事業投資やリスクテイクを計画しているのか」ですが、新中計におけるOrganic Growth(CAGR+7%以上)を実現するために、まずは既存事業において相応のリスクテイクを行います。それに加えてInorganic(M&A)の機会も余念なく検討していますが、当社にとってM&Aはリスク分散や利益成長を実現するための「手段」であり、「目的」ではありませんので、政策株式の売却加速によりリリースされる資本やキャッシュについても、引き続き規律を持って活用していきます。大型M&Aを中心に、足元のバリュエーション水準はまだ割高だと認識しているため、引き続き忍耐強くMarket Intelligenceを実行し、買収候補先のロングリスト・ショートリストを常にウォッチして、十分なROIを見込める「良い会社」を厳選していきます。一方で、中小規模のボルトオンM&Aの機会は着実に捉えるべく、当社グループが有する経験と知見を活かして、継続的に実行していきます。

◯政策株式の売却加速

政策株式の売却額と時間軸のグラフ。売却額は2020年から2029年にかけて増加の想定。保有時価は2022年から2023年にかけて株高による時価増加、2023年度末は時価約3.5兆円、そこから3年で半減、2029年度末保有「ゼロ」*1。保有簿価は2020年から2029年にかけて減少の想定。
純資産対比の保有割合*2:2025年度末IFRS移行(純資産は拡大)
  • *1
    非上場株式(24.3末時価・簿価約225億円)および資本業務提携による出資等は除く
  • *2
    24.3末の株価水準に基づく。2024年度以降の純資産は、各年度の概算

株主還元

当社の株主還元は、新中計においても引き続き、まずは普通配当を基本とし、利益成長に応じて持続的にDPSを高めてまいります。具体的には、配当原資はボラティリティを抑えるべく「5年平均の修正純利益」とし、これにグローバルピア水準の配当性向50%を掛け合わせた金額を普通配当としています。2024年度については、政策株式の売却益が大きく計上されること等により、利益計画は1兆円と、配当原資である「5年平均の修正純利益」は大幅に引き上がっています。これを踏まえ、2024年度のDPSは対前年で+29%成長となる159円、13期連続の増配となる見込みです。

今後については、当社は2025年度末に国際会計基準(IFRS)の導入を予定していることに加え、同時に新たな国際資本規制(ICS)も導入される予定です。新しい基準の導入に伴い、2026年度からは利益など各種指標や定義を見直す必要があると考えていますが、新基準導入後の内容については、「世界トップクラスのEPS Growth」と、「それと整合的なDPS Growth」を継続して実現すべく、配当性向の水準も含め総合的に検討し、資本市場の皆様との対話・議論も重ねた上で、2025年の秋にご説明したいと考えています。

そして、自己株式取得は資本水準調整の手段だという位置付けであることも変わりません。ESRや市場環境、M&Aや追加的なリスクテイクの機会、そしてグローバルピアでは時価総額に対して毎年2%程度の自己株式取得を実行することが一般的となっていることなどを総合的に勘案して判断していますが、その中で、直近2024年3月末のESRは140%と充実しているため、2024年度の自己株式取得については、現時点では2,000億円を年間を通じて機動的に実施していく方針とし、5月にまず1,000億円を決議しています。

◯配当成長

配当成長:DPS、2024年度予想(+29% YoY)、13期連続の増配を見込む。5年平均修正純利益(億円):2022年4,000億円、2023年実績4,850億円、2024年予想6,250億円、2026年度に各種指標・定義の見直しを予定
  • *
    DPSは、5年平均の修正純利益×配当性向÷株式数で算出

◯IFRS・ICS導入による各種指標の見直し

(ご参考)欧州ピア:2022年度から2025年度IFRS9号・17号導入を契機に各種KPI指標*1を見直し、そこから2026年度ICS*2導入予定。当社:2025年度11月新定義ベースの各種KPI指標をガイド予定、2026年度IFRS・ICS*2導入予定
現行KPI・定義:利益指標(修正純利益・事業別利益)、ROE(修正ROE)、配当方針(修正純利益5年平均×配当性向現行50%)、ESR(現行ESR 信頼水準:99.95% VaR)、ターゲット(100-140%)、2026年度から新定義
  • *1
    利益指標等 欧州ピア: Allianz、AXA、Zurich(出典)各社公表資料
  • *2
    国際資本基準。保険監督者国際機構により、国際的に活動する保険グループに対する資本規制が2025年度末に導入される予定。
    日本においては、「経済価値ベースのソルベンシー規制等」として導入される予定

◯エコノミック・ソルベンシー・レシオ(ESR)の状況

140%:2024.3末 リスク*3 4.3兆円、実質純資産 6.0兆円
エコノミック・ソルベンシー・レシオ(ESR)をベースとした資本管理の考え方 ESR:更なる事業投資, and/or。追加的リスクテイク, and/or。株主還元 を実施。 140%~100%(Target Range):更なる事業投資, and/or。追加的リスクテイク, and/or。株主還元 を柔軟に検討。 100%:利益蓄積による資本水準の回復をめざす。リスク抑制的な事業運営により、リスク水準の抑制を図る。リスク削減の実施。資本増強の検討。株主還元方針の見直しの検討
  • *3
    リスク量は99.95VaR(AA格基準)に基づくモデルで計算
  • *4
    自己株式取得2,000億円実施後のESRは135%

ROEのグローバルピア水準への引上げ

こうした取組みの結果として、足元の修正ROEは、2023年度15.0%にまで向上しておりますが、これは利益成長の一方で、株価上昇や円安等の外部環境による純資産への影響も一定含まれているという認識です。新中計における修正ROEのターゲットは「2026年度:20%以上(除く政策株式売却益で14%以上)*1」を計画しており、分子である利益の成長は勿論のこと、分母である資本の有効活用も通じてROEを本質的に向上させ、グローバルピアに伍する水準まで引き上げたいと考えています。

◯ROE向上のトラックレコードと新中計ターゲット

修正ROEは資本コスト7%を上回って推移。2012年から2026年度の推移。
  • *1
    現定義ベースの数値
  • *2
    自然災害を平年に補正し、2020以降はコロナも、2021以降は北米キャピタル等および政策株式の売却益(売却額が年初計画を超えた部分)も控除。これらに加え、2022は戦争、南ア洪水も控除
  • *3
    ピアは、Allianz、AXA、Chubb、Zurich。当社修正ROEと基準を揃えるために、各社がKPIとして開示しているROEを、Tangibleベースに修正(出典)各社開示資料から当社試算

◯(ご参考)足元のPBRは国内金融機関トップクラス

(ご参考)足元のPBRは国内金融機関トップクラスのグラフ。2013年3月末から2024年3月末までの推移
  • (出典)
    Bloomberg

リスクベース経営(ERM)

保険会社である当社にとりましては、保険引受や資産運用に関する“リスク”を取りながら“リターン”を上げることがビジネスの肝となるため、「どのリスクを選好するのか(リスクアペタイト)」、「どの程度までリスクを取るのか(リスクバウンダリー)」、「ROR(リスク対比リターン)は十分か」、「リスクに偏りはないか(分散)」といった観点で経営を行うリスクベース経営(Enterprise Risk Management)をグループ経営の根幹に据えています。このERM戦略を議論する場として、当社は「ERM委員会」を設置しており、グループ全体視点で最適なリスクポートフォリオになるように、常にフォワードルッキングに各事業の成長性や収益性、それに対するリスクを確認し、資本配分計画を策定することにより、リスク対比での「資本の十分性」や「高い収益性」を実現することで、企業価値の持続的な拡大を図っています。

規律あるポートフォリオの見直し・事業投資(In/Out戦略)

こうしたリスクベース経営に基づき、当社ではリスク分散や将来の成長性等を考慮しながら、例えば、最近ではPureの買収や、カナダ現地法人の設立、TMHCCによるGGEBS社のボルトオンM&A等を行う一方で、グアムやサウジアラビアの子会社の売却を行うなど、規律を持ってポートフォリオの見直しを行い、事業投資(M&A等)や事業売却等の案件に取り組んでいます。

これからも、ポートフォリオの入れ替えを着実に進め、リスクをコントロールしながら、適切な資本配分を通じて企業価値を拡大していきます。

◯In/Out戦略の軌跡

In/Out戦略の軌跡のグラフ。2000年から2020年までの推移