ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
Group CDIOメッセージ
東京海上グループのDE&I
急速に変化し続ける時代において、私たち東京海上グループに集う多様な社員一人ひとりが安心して持てる力を最大限に発揮し、一人ひとりが「自分らしさ」を基に多様な考えや知見を十分に活かせる環境を作ることが、これまで以上に重要となります。一人ひとりの有する多様な知見を掛け合わせながら、東京海上グループの持続的な成長と発展につなげるべく、「Attract」「Empower」「Develop」「Retain」の4つのDE&Iビジョンに沿って取組みを進めていきます。
また、東京海上グループでは、これまでも大切にしてきたEquityの観点を明示的に取り入れ、グローバル・グループベースでの「DE&I推進方針」を新たに策定しました。
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*東京海上ホールディングスのDE&I推進メンバー(写真上)
重点課題と注力する分野
新たに策定したDE&I推進方針においては、「多様な社員の更なる活躍に向けた支援」および「あらゆるグローバルタレントの活躍支援」を、2つの重点課題として掲げています。以前から取組みを推進してきたジェンダーギャップの解消に加え、障がい、国籍、LGBTQ+など、多様なバックグラウンドを有する社員一人ひとりの更なる活躍を促します。
- ジェンダーギャップの解消
- LGBTQ+
- 障がい者の活躍
- グローバルキャンペーン
- キャリア採用者&グローバル人材の活躍
- ERG*の支援
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*Employee Resource Groupの略称で、企業の中で共通点を持つ従業員およびテーマに賛同する「Ally(アライ)」による組織および活動のこと
アプローチの3本柱
2つの重点課題それぞれに紐づく注力分野にアプローチするべく、「Communication(カルチャーや意識の醸成)」「Infrastructure(理解促進と実感のインフラ強化)」「Global Talent Development & Networking(グローバル人材の育成・ネットワーキング)」の3本柱で様々な取り組みを計画・実施しており、グループ一丸となってDE&I推進を加速していきます。
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ダイバーシティカウンシルの実施(グローバルベースにDE&Iの重要取組みに関する議論などを行う)
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Equityの概念とDE&Iイニシアティブの明示を目的とした経営層からのメッセージやトークセッションの開催
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Human ReportやDE&Iグローバルパンフレット*の刷新
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グループ各社の経営層のコミットメント強化を図る(DE&I関連項目の年間目標設定等)
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経営層向けDE&Iフォーラムの実施や、現場社員の声をもとにDE&I課題の解決に向けたPDCAサイクルの活用
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多様な人材が持てる力を最大限発揮できるよう人事制度面での支援を拡充
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あらゆるフィールドで活躍できるグローバル人材の確保に向けた採用戦略、入社後のキャリア形成支援、透明性の高い評価制度の確立
& Networking
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社員のエンパワーを目的としたキャンペーンの企画・実施(Global Women’s Conferenceの開催等)
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東京海上グループにおけるERG活動の推進・支援
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インクルーシブリーダー育成の観点から、リーダーシップに関わる社内研修プログラムと連携を強化し、DE&I推進と一体的に取組みを推進
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*グループにおけるDE&Iの定義や、DE&Iの取り組みを通じて実現したいことについて解説した冊子
DE&Iで実現する価値
東京海上グループは、グローバル・グループベースでのDE&I推進の取組みを通じて、「インクルーシブな企業カルチャーの醸成」「エンゲージメント・透明性・アライシップ」「グローバルタレントの一貫性ある育成・支援」「グローバル・グループベースの知見活用」を図り、Attract、Develop、Empower、Retainの4つのビジョンを実現します。グローバルに活躍する多様な人材の活躍を支え、「真にインクルーシブなグローバル保険グループ」として継続的に取組みます。
ジェンダーギャップの解消
ジェンダーギャップの解消はDE&Iの最優先課題の一つであり、私たちは上級管理職を含む女性管理職の割合が男性管理職と同等となることを目指しています。また、女性が今後さらに重要な職務を担い、多様な役割を果たしながら十分に実力が発揮できることを支援するため、各種教育機会の創出、人事や昇級等に関わるプロセス自体の評価と見直し、メンターシップの提供など、様々な施策を展開していきます。ここでは一部の施策のみを取り上げましたが、こうした例に加え、日々の業務の中に潜むバイアスの解消にも努めており、今後も複合的にジェンダーギャップの解消に向けて取り組みを進めてまいります。
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*国内外の主要連結子会社、当社の合算における女性の管理職以上比率。なお、東京海上日動については2024年4月の人事制度改定により新たな役職を新設した比率を反映している。
カルチャー&バリューサーベイの実施
パーパスの浸透度の測定およびDE&I推進といった企業カルチャー測定の観点から、毎年カルチャー&バリューサーベイを実施しています。国内外のグループ会社に対して多言語で共通の質問を通して実施するサーベイであり、毎年スコアは高い水準で推移していますが、ガバナンスの観点も踏まえ、今後も重要な指標としてモニターを継続します。
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*5点満点:国内外のグループ会社、当社の合算
DE&Iの取り組み事例
女性社員が自ら理想の未来図を描き、新たな一歩を踏み出す勇気と力を後押しをするための研修プログラム
「Tokio Marine Group Women‘s Career College (TWCC)」は、2019年より発足した東京海上国内グループの女性社員を対象とするキャリアカレッジです。TWCCは、業種も年齢も異なるグループ会社の社員が、一人ひとり自らのキャリアを主体的に考え、自己開発や行動改革につながることができる学びの場を提供することを目的としています。また、東京海上グループならではのネットワークの構築と、発意を持ったメンバーがお互いに高めあうことができるプログラムとなっています。プログラムは公募制で、社員が自らの意思で手を上げ発意をもって参加します。
LGBTQ+への取り組み
Tokio Marine Kiln(TMK)のPride Networkは、LGBTQ+のコミュニティを尊重し、LGBTQ+の当事者とそのアライ(支援者)がいきいきと働くことを目指しています。TMKのコア・パーパスは、ジェンダーによらずすべての従業員がサポートされ、受け入れられていると実感できる環境をつくることです。また、社員教育を通じてLGBTQ+の課題に対する認識を高め、アライのネットワークやTMK全体のDE&I推進を加速させることを目指しています。同社は、組織の枠を超えて支援を必要としている人を支えながら、当事者とアライの活動を全力でサポートします。TMKでは毎年チャリティや地域のLGBTQ+団体と協力し、LGBTQ+に関するトレーニングセッションや慈善活動への寄付を行っています。
ニューロ・ダイバーシティへの取り組み
PHLYは多様性にあふれインクルーシブな職場環境の整備に向け、「ニューロ・ダイバーシティ(脳や神経に由来する個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性の力に変え、この特性の違いを社会に還元しようという考え方)」に関する取組みを行っています。自閉症スペクトラム障がい(ASD)のある学生を対象に、大学への進学を支援するセントジョセフ大学のKinney Centerと3年間提携中です。PHLYでは当該学生を夏のインターンシップ生として雇用し、特別なプログラムとマネジメントでサポートしています。参加した学生のうちの一人は、2度のインターンシップを経てクレーム部門でのフルタイム雇用で本採用となりました。これはKinney Center、PHLYともに大きな一歩となりました。
国際女性デー(3月8日)の取り組み
東京海上グループ各社で活躍する女性の幅広い貢献に着目し、グループ横断でその女性たちやアライ(支援者)のストーリーを共有することにより、国際女性デーを祝し、DE&Iの重点取り組みであるジェンダーギャップ解消やインクルージョンの実現に向けた歩みを一層進めていきます。