Group CEOメッセージ

東京海上グループは1879年、日本で国際貿易が盛んになり多くの産業が生まれた時代に、貿易を支える海上保険を提供するために日本初の保険会社として創業しました。関東大震災やモータリゼーションの進展など、幾多の難局や社会構造の劇的な変化の中で変わりゆく様々な社会課題に対し、お客様や社会の“いざ”をお守りするというパーパスを起点に、保険本業を通じて解決に取り組み、安心と安全を提供してきました。2000年代以降は、事業基盤のグローバル化を目指してM&Aを含めた事業拡大に挑戦し、より多くのお客様にグローバルにサービスを提供しており、今では世界40カ国以上で、5万人以上の社員がパーパスの実現に向けて一丸となって取り組んでいます。

私たちは創業以来、常にお客様のことを想い、保険を通じて人々の挑戦を支えてきました。社会課題を解決することで、次の一歩の力になり、お客様や社会のサステナビリティに貢献するとともに、当社グループも成長してきました。このようにして、私たちは事業を通じて「お客様や社会のサステナビリティ」と、「当社グループのビジネスモデルのサステナビリティ」が連動する、東京海上ならではのサステナビリティを追求してきました。これこそが、お客様や社会の“いざ”をお守りするというパーパスを基軸とする当社グループの真髄であり、私たちが存在する理由です。

近年は、地球規模の気候変動による自然災害の激甚化・頻発化や技術進展の加速など、社会課題が更に大きく変化しています。

そうした中、私たちはグループのパーパスを果たし続けるために、保険の提供をコアとしながら、保険を超えた革新的なソリューションやサービスを提供するソリューションパートナーへとビジネスモデルを変革すべく、ソリューション事業という新たな領域に挑戦しています。その大きな一歩としてID&Eグループが新たに仲間に加わり、私たちがお客様や社会のサステナビリティに貢献できる領域が拡大しました。

これからも“日本発”のグローバルカンパニーとしてのアイデンティティを大切にし、グループをさらに発展、進化させていきたいと思います。日本という風土で育まれた私たちのパーパスには、中長期視点ですべてのステークホルダーを大切にするという考え方が根底にあります。ここに、世界中の仲間の想いが加わったグローバルなグループ一体経営が私たちの強みです。これをさらに進化させ、より良い明日のために、より多くのお客様や社会の“いざ”を支えて、次の一歩の力になる。これが、私たちがステークホルダーの皆様に提供する価値です。

小池 昌洋
取締役社長
グループCEO
グループカルチャー総括