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商品・サービスを通じた生物多様性の保全

マングローブ植林や国内外での環境保護活動を行う「Green Gift」プロジェクトは、NGO・NPO等や自治体、代理店、社員ボランティア等によって支えられ、気候変動の緩和・適応や生物多様性の保全のみならず、災害被害の軽減や植林地・植林地周辺の人々の生活の安定にも貢献しています。また、マングローブの森づくりは、気候変動の緩和や自然資源の持続的な利用の促進、自然災害による被害の軽減等、SDGsのさまざまな目標に貢献できると考えており、持続可能な社会の実現に向けて、今後もマングローブの森づくりを推進していきます。

記載内容とSDGsとの関連
該当するゴール 該当するターゲット 関連記載の説明
6.安全な水とトイレを世界中に 6.6 湿地を含む水に関連する生態系の保護・回復 植林による社会貢献
12.つくる責任つかう責任 12.5 廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減
12.8 持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つ
保険証券発行省略の推進
13.気候変動に具体的な対応を 13.1すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。 植林による社会貢献
マングローブ植林による経済価値と地域社会にもたらした影響
14.海の豊かさを守ろう 14.1 あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減
14.2 海洋及び沿岸の生態系に関する重大な悪影響を回避
植林による社会貢献
15.陸の豊かさも守ろう 15.1 森林、湿地、山地及び乾燥地をはじめとする陸域生態系と内陸淡水生態系及びそれらのサービスの保全、回復 東日本大震災復興海岸林再生プロジェクト
お客様と一体になった植林~PHLY 80K Trees~

この節の構成

環境配慮型商品

東京海上日動・東京海上ミレア少額短期等は代理店とも一体となり、保険商品の「Web約款等」ご選択を通じた紙使用量削減額の一部をNPO・NGOに寄付することで、海外のマングローブ植林活動、国内の環境保護活動をサポートしています。

「Green Gift」プロジェクトによる価値創出

東京海上日動は、環境配慮型商品を通じてお客様に参画いただきながら、代理店とも一体となって地球環境保護の取り組みを進めています。

「Green Gift」プロジェクトの仕組みと紙の削減効果

同社では2009年よりお客様とともにエコ活動を実施することをコンセプトに「Green Gift」プロジェクトを実施しています。このプロジェクトでは、保険のご契約時に「ご契約のしおり(約款)」等を冊子ではなく、ホームページで閲覧いただく方法(Web約款等)を選択された場合に、紙資源の使用量削減額の一部を環境保護活動等を行うNPO・NGOに寄付することを通じ、海外では、マングローブ植林活動、途上国教育支援プログラム、国内では、主に子どもを対象とする各地における環境保護活動、東日本大震災にて被害を受けた海岸林再生プロジェクトをサポートしています。
お客様に「Web約款等」をご選択いただくことは、紙資源そのものを節減するほか、紙の製造や輸送、約款等のお客様への送付や保険期間満了後の廃棄等に伴って発生する環境負荷を削減することにつながります。また、マングローブ植林活動を通して、紙資源の節減、地球温暖化防止や生物多様性保全に貢献し、国内環境保護活動の体験を通して、次代を担う子どもたちに地球環境を守っていくことの大切さを伝える等、さまざまな効果をもたらす取り組みです。2016年度にWeb約款等を選択いただいたご契約は約1,080万件となり、これによる紙の削減効果は約2,950トンに達しました。

「Green Gift」プロジェクトの情報開示

ご賛同いただいたお客様に、「Green Gift」プロジェクトの活動を実感していただくため、同社ホームページ上に専用ページ「Green Gift」サイトを設け、各活動の様子を掲載しています。マングローブ植林活動については、各国の植林活動の状況や、植林した苗が大きくなっていく様子、植林によるCO2吸収量等を報告し、また日本各地で主に次代を担う子どもたちを対象として実施する環境保護活動 「Green Gift 地球元気プログラム」の報告等も掲載しています。また、マングローブ植林地域の子どもたちの教育支援を目的とし、インド・バングラデシュ・ベトナムの植林国で、国際NGO「Room to Read」が行う途上国の教育支援プログラム、公益財団法人オイスカが行う東日本大震災海岸林プロジェクトの支援についても紹介しています。
東京海上日動は、今後もこのプロジェクトを通じて、紙資源の節減、地球温暖化防止、生物多様性保全、災害被害軽減、地域の経済・社会・人材育成等に貢献し、社会的価値を創出していきます。

保険証券発行省略の推進

東京海上ミレア少額短期では、ペーパーレス化の一環として、お客様がWebで契約内容を確認できる仕組み(Web証券)を用意して、お客様が保険証券発行の省略を選択できる取り組みを2013年2月から推進し、紙資源の使用量を抑制しています。また、これにより保険証券発行に関する費用が縮減できることから、縮減された費用の一部を活用し、2013年4月から本社のある神奈川県の「湘南国際村めぐりの森」の植樹活動に協賛・参加しています。この活動は、その土地に自生し、最も安定して存続する多種類の苗を密植・根植させ、自然の成り行きに任せて本来の森の姿に戻すことで、地域、経済、豊かな社会を支える「命を守る森づくり」を目指しているものです。
植林した苗木が森に育っていくには長い時間が必要ですが、この活動を通じ、社員・家族、会社が一体となり、地域環境保護の意識を高めています。

植林による社会貢献

東京海上日動は、海外のマングローブ植林に高度なノウハウをもつ複数のNGOと共同し、1999年から東南アジアを中心に、マングローブ植林を実施しています。マングローブ植林はCO2を固定化(吸収)するだけではなく、生物多様性を推進し、地域住民にも恩恵を与えます。
東京海上日動は、社員等による植林ツアー実施、社員・代理店等がボランティアでマングローブ植林を題材に生物多様性をテーマとした授業を実施して、マングローブ植林による生物多様性の活動意義を社会に発信しています。

「Green Gift」プロジェクト マングローブ植林

マングローブ植林の状況

東京海上日動は、1999年から東南アジアを中心に、「マングローブ植林プロジェクト」を実施しています。2016年度までの18年間で、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、フィジー、インド、バングラデシュ、マレーシアの計9ヵ国で、約10,103ヘクタールの植林を行いました(植林地のマングローブの生育状況とCO2吸収・固定量は財団法人電力中央研究所に評価を依頼し、報告書を受理しています。)。
この活動は、東京海上(現東京海上日動)の創立120周年記念事業の一環として、「環境に関することで長く続けられることをしたい」という社員の声をもとに検討し、始めたものです。NGOのマングローブ植林行動計画(ACTMANG)、公益財団法人オイスカ、特定非営利活動法人国際マングローブ生態系協会(ISME)をパートナーとして、植林地域の政府やコミュニティの皆様と連携しながら取り組んでいます。この取り組みが評価され、2013年に「地球温暖化防止活動 環境大臣表彰(国際貢献部門)」を受賞しました。

マングローブ植林が環境と地域生活に及ぼす効用

マングローブは「海の森」と呼ばれ、アジアやアフリカ、南アメリカ等の熱帯・亜熱帯地方で、海岸線や河口付近等の汽水域(海水と淡水が混じりあう場所)に生い茂る植物群の総称です。地球温暖化の主要因と言われる二酸化炭素(CO2)を吸収し多く蓄えることで地球温暖化の抑制に役立つと言われています。また、高波や津波、海岸浸食、洪水等の自然災害から人々の生活や生態系を守る「みどりの防波堤」の役割を果たします。実際に2004年12月のインド洋大津波や、2013年11月にフィリピンに被害をもたらした台風(フィリピン名 Yolanda、英名 Haiyan)の際には、マングローブ林の背後に暮らす多くの人々や建物等が守られました。現在、海岸浸食や洪水等の影響を受けやすいインドネシアのデマック郡やインドのグジャラート州の植林地では、人々の生活や建物等を守ることを主な目的として植林を行っています。
マングローブの根系がつくり出す安全な空間では、マングローブの葉や実をえさとする子どもの魚、貝、カニ、エビ等が隠れ家として集まり、カニクイサルや鳥等の生き物たちが集まって豊かな生態系を育むことや、満潮時には潮の流れや波風が穏やかで水温が保たれることからから、森は「生命のゆりかご」とも呼ばれています。ベトナムのクアンニン省やタイのラノーン県では、マングローブ林の近くの海や川で獲れる魚介類は、村の人たちの食糧となるほか、仲買人に買い取ってもらうことで収入源となり、地域の持続可能な発展に貢献しています。
また、マングローブそのものも、さまざまな使われ方をしています。種や実はスープやお菓子の材料、葉は家畜のエサ、幹や枝は家の柱や屋根を作る木材として利用されており、人々の生活を支えています。
東京海上日動は、このように地球や人々の生活を守り、さまざまな恵みをもたらすマングローブを「地球の未来にかける保険」と位置づけ、植林プロジェクトを100年間継続することを目指して取り組んでいます。プロジェクト開始から18年が経過し、マングローブの森は大きく広がっています。今後はマングローブの森を守り、育てるための保全活動にも力を入れていく予定です。

2004年12月 スマトラ島沖地震・インド洋大津波

タイ・ラノーン県のマングローブ植林地区。
マングローブ後方の土地は津波被害から守られました。

マングローブのなかった
タイ・ラノーン県近郊タレノーク。
被害が生じました。

マングローブの恵み

マングローブの恵みによって漁獲も豊かになりました
(タイ・ラノーン県)

ヒルギダマシ(マングローブの一種)の若葉を家畜の飼料に
(インド・グジャラート州)

マングローブ植林による経済価値と地域社会にもたらした影響

これまでマングローブ植林には、地球温暖化防止や生物多様性の保全、地域の経済・社会・人材育成への貢献といった効果があるといわれてきましたが、生み出された価値を具体的に示すのは難しいことでした。そこで東京海上日動は、株式会社三菱総合研究所に調査を委託し、国際的に認められた方法論に従い評価を実施。その結果、同社が植林を開始した1999年4月から2014年3月末までの間に生み出された経済価値が、累計350億円に達しているという試算結果を得ました。また、植林地域とその周辺に暮らす約125万人の人々に影響を与え、地域の人々の暮らしの向上や防災・減災等の便益も生み出されています。活動の成果を数値として把握できたことで、私たちの取り組みの社会的な影響を改めて認識することができました。今後もこの価値評価の結果を植林事業の改善につなげ、さらなる価値創造を目指して、ステークホルダーの皆様とともに活動を続けていきます。

マングローブ植林の経済価値と地域社会にもたらした影響

マングローブ植林ツアー

東京海上日動は1999年から東南アジア等の国々でマングローブ植林プロジェクトに取り組んでおり、年1回程度、社員等による植林ツアーを実施しています。東京海上グループの社員、代理店、OB・OG、およびその家族がボランティアで参加し、植林地域の方々とともにマングローブの苗木や種を植えたり、地元の村や小学校等を訪問して交流を行っています。2017年3月までに計17回のツアーを実施し、延べ約520名の社員等が参加しました。

「Green Gift」プロジェクト途上国教育支援プログラム

マングローブ植林地域の子どもたちの教育支援に取り組んでいます。

Green Gift 地球元気プログラム

東京海上日動は、2013年10月より国内16の地域で(1年間)、環境NPO等への寄付や活動への参加等を通じて、地域の方々と一体となった環境保護活動に取り組む「Green Gift」プロジェクト国内環境保護活動を展開してきました。
このプロジェクトは同社と連携する認定特定非営利活動法人 日本NPOセンターが環境省の後援を得て、プロジェクト全体の調整・運営を担い、各地において次代を担う子どもたちが地元の環境課題を学び、環境を守っていく心を育てる機会とすることを目的としています。2016年10月からは、名称を「Green Gift地球元気プログラム」と改め、22地域において3年間取り組んでいくこととしています。活動を通して地域のNPO等には、同社や代理店等、新しいステークホルダーと協働する機会を提供し、同社の窓口部店では自治体や環境NPO等、地域との接点をもつ機会を得ています。2017年3月までに、各地域で森林や里山、川の流域や海を守る活動合計159回を実施し、延べ約12,300名(子どもの参加延べ約4,400名を含む)が参加しました

「Green Gift」プロジェクト 東日本大震災復興海岸林再生プロジェクト

東日本大震災で被害を受けた海岸林再生プロジェクトをサポートしています。

お客様と一体になった植林~PHLY 80K Trees~

米国のPhiladelphia Insurance Companies(PHLY)は、東京海上日動の「Green Gift」プロジェクトを参考に、2015年から新たに植林活動“PHLY 80K Trees”を開始しました。この取り組みでは、お客様や代理店のご協力により、書類の電子化で節約した紙使用コストと社員や会社からの寄付で、これまでに16万本分の植林の資金を提供し、70名の社員が植林ボランティアツアーに参加しました。2017年から2018年にかけても追加で8万本の資金を提供します。
米国では度重なる森林火災や暴風雨等で森林が大きな被害を受けています。PHLYでは森の豊かさを守り、野生生物の保護や防災・減災にも積極的に貢献していきます。