グループ企業

TOKIO MARINE GROUP

生物多様性の保全

生物多様性の保全と持続可能な利用に向けて取り組んでいます。

生物多様性との関わり

東京海上グループは、グローバルに事業を展開し、世界各地で紙やエネルギーなどの地球の資源を使用しており、地球環境に負荷を与えています。特に保険業は、たくさんの紙資源を消費していることから、特に森林生態系に与える影響を注視してきました。

東京海上グループは、地球環境と生物多様性への負荷を低減し、生物多様性保全へつなげるため、ステークホルダーと連携して、以下の取り組みを行っています。

  1. 事業活動における生物多様性との関わり(恵みと影響)を把握し、生物多様性への影響を低減し、保全に努めます。
  2. 広く社会に生物多様性の保全の啓発活動を行い、ステークホルダーと連携して持続可能な社会の発展に貢献します。

「日本経団連 生物多様性宣言」推進パートナーズへの参加

東京海上日動は「日本経団連 生物多様性宣言」の趣旨に賛同し、2010年1月に「日本経団連生物多様性宣言」推進パートナーズに参加しました。生物多様性宣言や行動指針に則った事業活動を行っていきます。

本業を通じた生物多様性保全への貢献

「Green Gift」プロジェクト

(取り組み内容)
環境配慮型商品を通じて、お客様に参画いただきながら、代理店とも一体となって推進する地球環境保護の取り組みを進めています。
東京海上日動では、お客様に自動車保険や火災保険などをご契約いただく際に、紙の約款(冊子)ではなくホームページで閲覧いただく方法(Web約款)をご選択された場合に、Web約款に切り替えた契約1件につきマングローブの苗木2本の植林に相当する金額を同社がマングローブ植林事業に寄付する「Green Gift」プロジェクトを実施しています。

(取り組みの効果)
お客様に「Web約款」をご選択いただくと、紙資源の節減につながります。同時に、紙の製造や会社への輸送、お客様への送付や不要時の廃棄などに伴って発生する環境負荷を削減することができます。さらに、マングローブ植林事業に同社が寄付を行うことで、マングローブによる地球温暖化防止や生態系保全への貢献につながるなど、様々な効果を地球にもたらす取り組みです。今後もこのプロジェクトを通じて、紙資源の節減、地球温暖化防止、生物多様性保全への取り組みを推進していきます。

社会貢献活動を通じた生物多様性保全への貢献

マングローブ植林事業

(取り組み内容)
東京海上日動は、地球環境保護・生態系保全を目的に、乱伐で減少し続けていたマングローブの「海の森」をよみがえらせるため、1999年より東南アジアを中心にマングローブ植林事業を実施しています。2010年度までの11年間で、東南アジア、フィジー、インドの7ヵ国で、6,824ヘクタールの植林を行いました。
本プロジェクトは、NGOのマングローブ植林行動計画(ACTMANG)、(財)オイスカ、国際マングローブ生態系協会(ISME)と連携して実施しています。

(マングローブ植林と生物多様性の関わり)
マングローブは、CO2を吸収し多く蓄えることで地球温暖化防止に役立っていますが、同時に、津波等の自然災害から人々をはじめとする生態系を保全する防波堤の役割を果たしています。
マングローブの森は、「命のゆりかご」とも呼ばれ、豊かな生態系を育み、沿岸域の食物連鎖の源としても重要な役割を果たしています。

(取り組みの効果)
マングローブは熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口の一部で干潟に生い茂る植物群の総称で、「海の森」と呼ばれています。このマングローブは、わたしたち人間や地球に様々な恵みをもたらしてくれます。
マングローブは地球温暖化の要因といわれるCO2を吸収し、多く蓄えることから、地球温暖化防止に貢献します。
また、津波などから人々を守る防波堤の役割も果たします。2004年12月のスマトラ島沖地震により発生したインド洋大津波では、マングローブ背後の多くの人々の命を津波から守ってくれました。
さらにマングローブの根がつくり出す安全な空間は「命のゆりかご」とも言われ、魚の産卵場所になったり、小魚・小カニ・小エビなどの生息地となったり、豊かな生態系を育んでくれます。
また、マングローブは地域住民の生活に欠かせない水産資源や森林資源などを提供し、その生活の安定と向上を通じて、植林地域の持続可能な発展にも貢献しています。

2004年12月 スマトラ島沖地震・インド洋大津波

タイ・ラノーンのマングローブ植林地区。 マングローブ後方の土地は津波被害から守られました。

マングローブのなかったタイ・ラノーン近郊タレノーク。被害が生じました。

マングローブを取り巻く生態系

マングローブ植林100年宣言

東京海上グループは、このように地球や人々の生活を守り、様々な恵みをもたらすマングローブを「地球の未来にかける保険」と位置づけ、マングローブ植林事業を100年間継続することを目指して取り組んでいます。

みどりの授業~マングローブ物語~

東京海上グループでは、グループ社員と代理店が一緒になって、マングローブ植林を題材とした環境教育・環境啓発活動を実施しています。

2005年からグループ社員・代理店が講師となり、全国各地の小学校・特別支援学校において地球環境教育プログラム「みどりの授業~マングローブ物語~」を実施しています。地球温暖化防止と生態系保全をテーマに、2011年3月末までに延べ約440校、約30,600名の児童・生徒の皆さんに受講いただきました。授業ではマングローブ植林が生態系保全に及ぼす効果などを紹介し、生物多様性を保全することの大切さをお伝えしています。

マングローブ植林による生物多様性保全の経済効果(タイ)

2010年の生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)で発表された「生態系と生物多様性の経済学(The Economics of Ecosystems and Biodiversity, TEEB)報告書で、マングローブ林が生物多様性にもたらす経済効果の研究が発表されました。東京海上日動はこの研究結果を基に、株式会社新日本サステナビリティ研究所の協力のもと、タイにおける植林の経済効果を試算しました。

東京海上日動はタイで2000年に植林を開始し、2010年度までの11年間で1,016ヘクタールを植林しました。
この間の植林について、TEEBの掲載内容や関連する論文を参考に、「現地住民による自給食糧、木材、バイオマス燃料の採集」「商業的な漁獲高の増大」「嵐による被害の軽減」「海岸線の浸食の調整」「温室効果ガスの吸収」という項目ごとに効果を試算し、集計する手法をとりました。

その結果、経済効果は2030年には累計で約44.6億円(植林開始からの通算期間30 年でヘクタール当たり約440万円の効果)となります。また、単年の経済効果は2022年に約2.5億円強まで増加し、その後減少に転じますが、2030年以降は年に約2.4億円程度で推移すると考えられています。

国連環境計画(UNEP)のレポートでは、マングローブ植林の費用はヘクタール当たり約9.5万円と報告されており、長期的にみると、植林は大きな生物多様性効果が得られると言うことができます。

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