【正味収入保険料】
表の右端に と記載いたしております当期の「正味収入保険料」は1兆8,134億円と、前期対比で5.2%、987億円の減収となりました。ちなみに、昨年4月の自賠責保険の大幅な料率改訂の影響を除けば1.6%の減収と試算いたしております。
主な増減要因をご説明いたしますので、記者会見資料の11ページの中段の表の右半分に記載いたしております当事業年度の保険種目別「正味収入保険料」の状況をご覧ください。
賠償責任保険や費用利益保険などの増収により、下から二段目の「その他新種保険」は前期対比で0.8%の増収であったものの、他の種目は減収しております。火災保険は、急激な円高により外貨建て契約の円換算ベースでの減収が生じたことや、海外マーケットにおける保険料率低下の影響を受けて、海外源泉の契約に大幅な減収が生じたことなどにより2.7%の減収。海上保険も、急激な円高や大口契約の減少などに加えて11月以降の世界的な景気後退の影響を受けて11.7%の減収。傷害保険は、2007年8月の商品簡素化や料率改訂の影響により、1.1%の減収。自動車保険は、ご契約件数の減少を主な要因として1.7%の減収。自賠責保険は、大幅な料率改訂の影響で22.1%の減収などとなっております。
記者会見資料の1ページにお戻りください。
【正味支払保険金および正味損害率】
と記載しております「正味支払保険金」は1兆1,448億円と、前期対比で438億円増加いたしました。これによって、 の全種目合計の「正味損害率」は5.9ポイント上昇し、67.4%となりました。
種目別の「正味損害率」の状況に就きまして、記者会見資料の11ページ下段の表の右半分をご覧ください。火災保険は、国内外における大口事故の支払保険金など、保険金が131億円増加する中で、損害率の分母となる保険料が減収した結果、損害率は前年度の39.6%から6.4ポイント上昇して、46.1%となりました。海上保険は、大口事故を主な要因として保険金が41億円増加する一方、保険料の減収により、損害率は12.8ポイント上昇し、65.6%となりました。傷害保険は、死亡後遺障害保険金や入院保険金などが増加したほか、海外における契約移管に伴う支払の影響などもあり、保険金が59億円増加し、損害率も4.8ポイント上昇し、59.8%となりました。自動車保険は、昨年8月の集中豪雨による車両保険金の増加や、2007年度末に積増していた対人賠償や人身傷害などの担保種目の支払備金が実際に支払われたことなどにより107億円増加し、損害率も2.7ポイント上昇し、68.3%となりました。自賠責保険は、保険金が8億円の減少いたしましたが、大幅な料率改訂による減収の影響で、損害率は21.3ポイント上昇し、99.4%となっております。ただし、公的な保険である自賠責保険の損益は、民間保険会社の損益に基本的に影響を与えないように運営されております。その他新種保険は、賠償責任保険や組立保険の大口事故の保険金支払や、金融保証特約再保険の支払保険金の増加の影響で保険金が105億円増加し、損害率も3.8ポイント上昇し、59.8%となりました。
【事業費および事業費率】
記者会見資料の1ページにお戻りください。
の「諸手数料及び集金費」は、自賠責保険料の改定に伴い発生した所謂「つなぎ契約」の影響で、2008年4月の契約件数が増加したことなどにより4億円増加の、3,140億円となりました。
の「保険引受に係る営業費および一般管理費」は、247億円増加し、3,136億円となりましたが、その主な増加要因は、昨年5月にプロジェクトの第一弾を「サービスイン」した、業務革新プロジェクトに係る費用が前期対比で248億円増加したことです。
「諸手数料及び集金費」と「保険引受に係る営業費および一般管理費」を合計した「事業費」は、251億円増加し、6,276億円となりました。
また、表の にお示ししております通り、これを「正味収入保険料」で割った「正味事業費率」は、3.1ポイント上昇して、34.6%となりました。
【支払備金繰入額】
表の にお示しした通り、支払備金積増額は、前期対比で691億円減少し、269億円の戻入となっております。自動車保険の支払完了までの期間の長期化を反映したことや、火災保険などの大口事故が発生したことにより、2007年度末には支払備金を多く積増しましたが、2008年度は、これらが実施に支払われたことや、新規発生事故の減少などにより、支払備金は269億円の戻入となりました。
【責任準備金繰入額】
表の の責任準備金繰入額は、前期対比1,511億円減少し、1,158億円の戻入となりました。
2008年度の責任準備金の主な内訳ですが、未経過期間に対応して引当てられている「普通責任準備金」は、民間保険の保険料が減収したことに伴い、前期対比で165億円減少して、137億円の戻入となりました。
また、「異常危険準備金」に就きましては、期中の支払保険金が増加して取崩しの事由に合致したことにより取崩額が348億円増加したことや、「自然災害責任準備金制度」に定められた、「異常危険準備金」の「火災積立目標」を達成したことなどから、火災の繰入負担が前期対比で123億円減少したことにより、積増負担が合計で471億円減少いたしております。
【保険引受利益】
以上の通り、保険会社にとっての売上に相当する表 の「正味収入保険料」から、保険取引に係る費用項目である ~ の項目を控除した「保険引受利益」は、保険料の減収や、支払保険金の増加、事業費の増加などはあったものの、支払備金や異常危険準備金の繰入負担の大幅な減少の影響で、表 の通り、前期対比で344億円と大幅に増加し、738億円となりました。
【資産運用】
表の から までは、資産運用に係る項目です。
まず、 の「利息及び配当金収入」は、オルタナティブ投資が好調であった前期の反動や、ファンドの解約に伴う損失が発生したこと、更に海外子会社の配当が減少したことなどから、前期対比で450億円の減少となりました。
の有価証券売却損益は、あおぞら銀行株式の売却益約300億円はあったものの、株価下落に伴う保有株式売却益の減少、ETFの売却損などの影響で、前期対比で56億円の増加に止まりました。
の有価証券評価損は、2007年夏のサブプライムローン問題の発覚以降に、金融市況が大きく悪化したことにより、前期対比で524億円悪化し、単体として661億円の評価損を計上しました。
また、 の金融派生商品損益は、クレジットデリバティブに関する43億円の損失悪化などにより、前期対比で46億円減少し、129億円を計上いたしました。
のその他運用費用は、買入金銭債権に区分されるABSの評価損359億円の計上を主な要因として、345億円減少の、366億円の損失を計上いたしました。
記者会見資料の9ページに記載いたしております東京海上日動単体の損益計算書の資産運用収益1,757億円から資産運用費用1,458億円を控除した「資産運用損益」は299億円と、前期対比で、1,462億円減少いたしました。
【経常利益】
以上の「保険引受利益」738億円と「資産運用損益」299億円の合計から保険引受以外の「営業費および一般管理費」や「その他経常損益」を加減したものが記者会見資料の1ページの 経常利益ですが、前期対比で1,143億円減益の、696億円となりました。
【特別損益】
の「特別利益」と の「特別損失」をネットした「特別損益」は、多額の評価損の発生により「価格変動準備金」をネットで621億円取崩したことを主たる要因として、571億円の利益と、680億円の増益となりました。
【当期純利益】
の「経常利益」に、 および の「特別損益」、および税金関係項目を加減した、 の「当期純利益」は、518億円減益の、711億円となりました。
【貸借対照表】
なお、記者会見資料の7ページおよび8ページには、単体の貸借対照表を掲載いたしております。
「資産の部」は、株価などの下落による保有有価証券の減少や、債券貸借取引を圧縮したことに伴うコマーシャルペーパーの減少により、前期対比で2兆4,760億円減少し、8兆4,134億円となりました。
「負債の部」は、昨年12月に完了した米国フィラデルフィア・コンソリデイティッド社の買収に伴う借入金2,500億円が増加した一方で、短期資金運用のために取入れていた「債券貸借取引担保金」が約1兆2,000億円減少したことなどにより、前期対比で1兆5,849億円減少し、6兆9,779億円となりました。
これによって、「純資産の部」は、8,910億円減少し、1兆4,355億円となっております。
記者会見資料の1ページにお戻りください。
のソルベンシー・マージン比率は、保有有価証券時価の減少などを主な要因として、261.0ポイント低下し、696.8%となりました。
以上が、東京海上日動の決算状況でございます。続きまして、日新火災の決算状況に就きまして、簡単にご説明申し上げます。記者会見資料の2ページをご覧ください。
|