MENU

  1. ホーム
  2. CSR
  3. 私とCSR
  4. 新入社員座談会

新入社員座談会

被災地でのボランティア活動を通じて気づいたこと

東京海上日動では、2011年4月に入社した全国型の新入社員が、東日本大震災の被災地のひとつである岩手県大槌町で、3日間ボランティア活動を行いました。ボランティア活動を通じて感じたことについて、大沼孝弘さん、大橋尚史さん、向裕輔さんの3名に話を聞きました。

大橋 尚史

大沼 孝弘

向 裕輔

Qボランティアに行くことになったときの皆さんの気持ちを聞かせてください。

大沼:私がボランティアに行ったのは、震災から2ヶ月以上経った5月末でした。最初にボランティアに行くと聞いた時は驚きもあったのですが、それと同時に損害保険は今回の地震でとても注目された部分でもあるので、やはり保険会社だからこそ、今できることがある。まずは新入社員として何も無いまっさらな状態で現地に行くことで、色々感じて、また活かせるものがあるのではないかなと感じました。
でも行ってみて、家が流されて一面何も無い状態になっている光景を目の当たりにして、正直ショックでした。私達がたった3日間活動するだけで果たして何ができるだろう、現地の人から歓迎されるのだろうか、というのが正直な気持ちでした。

大橋:毎日ニュースなどで募金や物資が送られていることは知っていましたが、現地で何か手伝いをして欲しいと思っている人もきっと居るだろう、その中で自分が出来ることがあるはずだという気持ちで参加しました。

:私も、テレビ放送でかなり悲惨な状況になっているとは感じていました。現地に行っても何が出来るのかという不安もありましたが、3日間であれ、私たちにできることがあれば何か一つでも手助けになればいい、という気持ちでした。普通の仕事として行くわけではなく「ボランティアをしに行く」というのが、複雑な気持ちではありましたが。

Q被災地で3日間ボランティア活動をされたということですが、具体的にどのような取り組みをされたのでしょうか?

大沼:まず1日目は河原沿いに、津波で流されてしまった物を一つひとつシャベルで拾って、皆で山に集める作業を行いました。2日目、3日目は被害にあったお宅の清掃の手伝いということで、砂や泥が残っている家の中で、タンスや生活用品、本など散乱しているものを一つひとつ拾い、使えないものはゴミに出したり、まだ使えそうな食器等は水洗いして残したりということを行いました。最終日の3日目もその続きでしたが、今度は使えなくなった1階の壁を全部取り外すためにハンマー等で叩いて皮を剥ぐように解体する作業や、1階の床下の土を全部シャベルで取り除いていくという、力作業を中心に行いました。

大橋:私の3日間は、初日は、土台はしっかり残っているものの土砂が家の中に入ってしまったお宅で、床の下の土砂を掃きだす作業を行いました。高さ20cm~30cm位の土砂が溜まっていて、それを掃き出すわけです。2日目と3日目は初日とは違うお宅に行ったのですが、そこは家財もすべて押し流されていて、お住まいの方に「これはいる、これはいらない」を判断していただきながら一つずつ運び出していきました。

:私もほとんど大橋さんと同じ活動をしていました。2日目、3日目のお宅では、全部モノを運び出してから一旦床をきれいに全部掃きだし、床の板を剥がして柱しか残っていない状態にして、土砂を掃きだすといった作業をしていました。

Q被災地の方とコミュニケーションをとる中で印象的だった言葉や感じたことはありますか?

:最初は、被災された方に何とお声かけしていいのか、正直わかりませんでした。「本当に大変でしたね」という言葉しか出てこない。どのように自分の感情を表現していいものか、とても困りました。ですが、皆さんがとても温かく迎え入れてくださって、感謝の言葉までいただきました。そういった面では、私たちより前を見ていて、もうしっかりと復興に向けて進んでいると感じました。休憩の時にコーヒー等を差し入れしてくださって、「本当にお疲れさま」「お菓子も食べてね」「もっともっと食べてくれていいから」と声をかけてくださいました。最後に「わざわざ遠い所から、本当にありがとう」と言っていただいて、少しでもお役に立てたのかとほっとしました。

大橋:私も温かい言葉を頂いた反面、「この街は10年経っても元に戻らないかもしれない」という言葉も聞いて、とても辛かったです。そういう時に何ができるのかを考えなくてはいけないと思いました。

大沼:私たちに対して「ありがとうね」「若い人たちが皆で元気に作業している姿を久しぶりに見て、私たちも元気が出たよ」ということを最後におっしゃって。私たちが力を合わせてボランティアをしているだけで、少しでも元気になっていただけたのかなと思うと嬉しかったです。

Q実際に現地に行ってボランティア活動をしてみて、ボランティアの意義をどのように考えましたか?

大沼:被災して苦しんでいる方がいる中で、その苦しんでいる方に少しでも手を差し伸べることがボランティアなのかなと思います。ボランティアに行く前は、わずか3日で果たして何の力になれるのだろうかと思っていたのですが、実際に行ってみると、被災された方の笑顔を見ることができたり、「色々やってくれて助かった」という言葉を頂いたりしました。3日間でも少しはお役に立てるのであって、これを皆がやっていけば、全然違ったものになると思うのです。まずは「何のために」は考えずに、少しでも困っている人の手助けをすることこそがボランティアのすべてなのかなと、やっていく中で思いました。

大橋:そうですね、私は被災地の方に笑顔を届けることがとても大事だと思っています。何か頼まれた時に「はい、わかりました」としっかり笑顔で答えるだけでも、少しは元気になっていただけるのではないかと思います。これは、ボランティアとして現地に行って感じたことでした。常に笑顔でいること、そういう姿を見せられればと思いました。

:私は兵庫県出身で、幼少期に阪神・淡路大震災を経験したのですが、ボランティアの方が来てくださることによって私たちも心が落ち着きましたし、本当に感謝の気持ちでいっぱいだったことを、小さいながらにして覚えています。被災地の方に、ボランティアを通じて勇気といいますか、前向きな気持ちを持っていただくことができるのではないかと思います。

Qこれから保険会社で働くわけですが、保険会社にできること、今後の自身の役割をどのように考えますか?

大沼:ボランティアと損害保険会社の共通することは、困っている人に何かしらのかたちで助けに、そして力になれる点ではないでしょうか。精神的にも一番辛い時期だと思いますし、その時に手を差し伸べる人がいることは、その人にとって大きな力になると思います。
新入社員研修中に、被災にあったお宅の損害査定の立会いに同行させていただく機会がありました。液状化の被害が大きかった千葉県浦安市で鑑定人の方と一緒に家を見て、お支払いする保険金の額をお伝えすると、お客様は「少しでも足しになる」と喜んでくださって。「ありがとう」と言ってくださる時のお客様の顔は、ボランティアの時に感じた現地の方々の顔と一緒だと感じました。

大橋:やはり、何かがあった時に一番に頼りにできる存在になることだと思います。保険の手続きだけでなく、この状況をどうしたらいいかを相談できる相手として。自動車保険でも、家の保険に関しても、ただ保険金をお支払いするだけでなく、お客様の心の支えとなってサポートすることができる。お客様に安心をお届けすることが、保険会社が最もお役に立てるところだと思うのです。

:地震があまり起こらない地域では、地震に対する警戒心が薄くなってしまうと思います。ですので、今回のような経験をしている私たち社員が、地震保険の大切さをしっかり伝えていくことが大切なのではないでしょうか。自分の役割は何なのかについてはまだ自問自答しているところですが、その都度感じるものを受け止め、しっかりと考えていきたいと思います。

大沼:入社式での隅社長の話も、震災に関することがほとんどでした。入社してすぐの段階で、これから働く会社の商品・サービスが社会に与える影響の大きさを、目に見える形で実感出来たことは、自分にとって良い経験になったと思います。この思いを今後ずっと忘れないようにして働いていきたいです。ひとりでお客様を救えるわけではないですが、まずは目の前のお客様や、代理店の方々に真摯に接していって、その中で自分の仕事の意義に少しでも近づけたらなと思います。今回の思いをずっと胸に、これからのすべてのステークホルダーの方々と共有しながら、頑張っていきたいです。

大橋:今回ボランティアでの経験を、これから会うお客様にどう伝えていくか。お客様に、リスクの存在、そして保険の大切さをしっかりと伝えていくことが、僕たちがボランティアに行った意味だと思います。
保険の役割が見直される機会というのは、残念ながらこうした地震が起きた後など辛い時期ですが、見直されている時だからこそ、しっかりとお客様のリスクを把握し、適切な商品・サービスをご提供したりと、こういう部分で私たちの意識をもっと高めて取り組んでいけたらなと思っています。

一覧へ戻る