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健康プロモーション事業を通じたCSR

TMS 第一医療部長
健康プロモーション事業部
EAP室長 精神科医 廣山 祐仁

東京海上日動メディカルサービス(TMS)は、1987年創立以来、トータルヘルスケアコンサルティングを行う立場から、経験豊富な医師・医療専門家により企業等で働く人々の医療・健康増進をサポートしています。

同社の健康プロモーション事業のうち代表的なプログラムである「EAP(Employee Assistance Program:従業員支援プログラム)」では、精神科医師を中心とした専門チーム(臨床心理士・コンサルタント)が企業で働く人々のメンタルヘルスケア及び会社(組織)のメンタルヘルスマネジメントをサポートしています。今回はEAPの取り組みについて、TMS第一医療部長 健康プロモーション事業部 EAP室長で精神科医の廣山祐仁さんに話を聞きました。

Qメンタルヘルスマネジメントの観点からEAPに取り組まれていますが、そもそもどのような背景から事業を始めたのですか。

うつ病は、2005年の段階で92万人にまで増加し、自殺者は11年連続で3万人(2008年32,249人)を超え、年々深刻さを増しています。

TMSでは「社会問題化しているうつ病による自殺を未然に防ぎたい。そしてEAP事業の発展を通じて、企業のメンタルヘルスマネジメントをサポートし、企業で働く人々に健康になってもらいたい。」という強い思いから、2002年からメンタルヘルス事業をアドバンテッジリスクマネジメント社と共同で立ち上げました。

従来EAPは従業員に対する福利厚生の一環として捉えられていましたが、社会における様々な労働環境の変化に伴い、現在では単なる従業員に対するサポートという位置づけにとどまらず、企業(組織)全体にサポートを広げていくことが求められています。

また複雑で高度化するメンタルヘルスの問題を解決するためには‘プロフェッショナル’である医師や臨床心理士が専門的な視点からアプローチすることが重要となりますが、TMSでは多数の医療専門家を擁して、人事労務コンサルタントとともに企業(組織)のメンタルヘルスマネジメントをサポートしています。

QEAPの具体的な内容について教えてください。

プログラムの流れとしては、従業員にインターネットによるストレスチェック(セルフチェック)を行います。次にその結果をもとに「自覚症状のない方への注意喚起から、休職時のケア・復職時の支援、再発予防まで」を、精神科医や臨床心理士、コンサルタントによる専門チームが一貫してサポートを行い、メール・電話・対面による相談サービスや全国提携医療機関・カウンセリング機関のご案内なども同時に行っています。

また従業員の方々に対するサポートと共に、企業(組織)に対するメンタルヘルスマネジメントの側面からもサポートを行っています。

Qどのようなご相談が寄せられていますか?

人によってご相談いただく内容が異なるため、一概には言えませんが、職場内のコミュニケーションから、夫婦間や子どもの悩み、介護問題に至るまで、寄せられるご相談は多岐に亘っています。私たちは、悩みを抱えている方の信頼できるアドバイザーとして、問題の所在を明らかにし整理することで、ご相談者のココロの状態を少しでも良い方向に導くことを目指しています。毎日、たくさんのご相談が寄せられますが、「お役に立ちたい」という思いで、一つひとつ真摯に対応することが重要です。時には深刻なご相談も寄せられますが、ご相談者のご家族や企業のご担当者とも場合によっては連携して、問題解決に当たっています。

QEAPの取り組みはどのような広がりを見せていますか?

現在までに20万人を超える従業員の方が、当社のEAPサービスを受けていただいております。年齢や性別を問わず、様々な業種・職種にかかわらず、メンタルヘルスに関連したありとあらゆるご相談をいただいています。メンタル不調の早期発見・早期対応はもちろんのこと、危機的な状況の回避や事故発生時の事後対応等、EAPを通じたアドバイスがお役に立てる場面は、日に日に広がり、かつ深まっています。

しかしながら、メンタルヘルス対策にこれからようやく取り組もうとしている企業や団体が、まだまだ多いのが現状です。その原因には様々なものがあると思われますが、当社のEAPサービスをもっとたくさんの方々にお届けできるように、よりご提供しやすいサービスを提供していきたいと考えています。

Qこの事業を通じて感じたもの、気付いたことは何ですか?

人々の命や健康を守ることができる取り組みは、社会の発展に寄与する重要な活動と思います。しかしながら、医師や臨床心理士一人ひとりの個人の活動には限界があります。このような事業活動を通じて、それぞれの専門性を活かしながら、従来よりもはるかに多くの方々にサポートをお届けしていることに、大いなる意義を感じています。

またこの事業を始めてから、メンタル面でのサポートを必要としている人が想像以上にたくさんいることに、改めて気付かされました。また、多くの方々がサポートを求めているにもかかわらず、実際にサポートを受けることができない方が、まだまだ数多くいらっしゃるのではと感じています。

メンタルヘルスの観点からも、誰もが定期的に健康状態をチェックでき、必要に応じてサポートやケアが受けられるような社会になることが私たちの理想です。私たちの活動が、そうした社会の実現の一助となれば幸いです。

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