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グループCSR主要テーマ

2015年9月に「持続可能な開発目標(SDGs)」が策定され、さまざまな課題解決に向けて企業への期待が高まっています。東京海上グループは、大規模自然災害の多発や人口動態の変化、技術革新がもらたす環境変化や貧困等の社会課題に対してステークホルダーと連携し、保険・リスクマネジメントの専門性・ノウハウを生かして、その解決に貢献していきます。
東京海上グループは、グローバル保険グループとしての社会的責任を果たし、社会の期待に応え、ステークホルダーの信頼を高めていくために、中期経営計画「To Be a Good Company 2017」(2015~2017年度)において、グループCSR主要テーマ「安心・安全をお届けする」「地球を守る」「人を支える」を設定しています。グループを挙げて、これら3つのCSR主要テーマに重点を置いた取り組みとその基盤となるCSRマネジメントの強化を推進していきます。
さらに、CSR取り組みにおけるステークホルダーの求心力向上を目指して、「東京海上グループのCSRアプローチ」を設定しています。これにより、社員一人ひとりが自らの発意によって誠実で思いやりのある行動を積み重ね、その思いが組織やグループに広がることで、革新的な商品・サービスの提供や地域社会への貢献につながる連環を創出します。そして、その連環をグループの持続的成長につなげていきます。こうした取り組みが子どもたちや次世代への懸け橋となり、さまざまなリスクをチャンスに変え、安心・安全でサステナブルな未来のために価値を創造します。
2015年度以降は、当グループの事業活動に3つのCSR主要テーマが含まれることを認識しながら、上記CSRアプローチに沿った全社員参加型のCSR取り組みを、商品・サービスの提供から企業市民活動に至るまで事業活動全般を通じて幅広く実践してまいります。そのために主要な取り組みを、本サステナビリティレポートやメディア等を通じて社会に発信するとともに、わかりやすい社内浸透策を推進していきます。

東京海上グループのCSR主要テーマとCSRアプローチ

東京海上グループのCSR主要テーマ

安心・安全でサステナブルな未来(「安心・安全をお届けする」「地球を守る」「人を支える」) ガバナンス~CSRマネジメントの強化~

東京海上グループのCSRアプローチ

社会課題の解決 企業価値の向上 To Be a Good Company 社員一人ひとり:発意による誠実で思いやりのある行動 組織・グループ:社員の思いが広がり組織・グループ全体が変わる お客様:革新的な商品・サービスの提供でお客様から選ばれ、信頼される 地域社会:安心・安全をお届けし、地球を守り、人を支えることで地域社会から感謝され、信頼される 未来:安心・安全でサステナブルな未来のために価値を創造する

主要テーマ1安心・安全をお届けする

世界には、大規模自然災害の多発や人口動態の変化、所得格差、貧困等の社会課題があり、日本においても、災害に強いまちづくり(防災・減災)、少子高齢化、技術革新等の課題が表面化しています。これらの課題は、保険事業を取り巻くリスクに大きな変化をおよぼす可能性があります。 東京海上グループでは、こうしたさまざまなリスクからお客様や社会の皆様をお守りし、リスクへの対応をビジネスチャンスとしても捉えるために、CSR主要テーマとして「安心・安全をお届けする」を設定しました。自然災害リスク研究や安心・安全に役立つ商品・サービスの提供から、お客様視点に立った品質向上、安心・安全に役立つ地域・社会貢献活動に至るまで、事業活動全般を通じて安心・安全でサステナブルな未来の創造に取り組んでいます。

自然災害に負けない社会づくり

東京海上グループは、自然災害リスクに対応し、お客様や地域社会の「安心・安全」につながる商品・サービスの提供を使命としています。そのために自然災害リスク研究や国際イニシアティブへの参画により蓄積した知識を、保険商品・サービス開発に活かし、防災・減災のノウハウを社会に広める活動を推進しています。また、罹災後においても、保険金の迅速なお支払いや事業を早期復旧するサービスにも力を入れています。

交通技術革新を活かして安心して暮らせる社会づくり

東京海上グループは、損害保険商品とサービスを通じて交通に関わる安全・安心のご提供を使命としています。東京海上グループでは、交通技術革新に先駆け、保険商品・サービスの提供を通じて、交通リスクへの備えや交通事故防止に貢献していきます。

ライフスタイルや社会の変化に応じて安心して暮らせる社会づくり

東京海上グループは、住まいの保険、旅行者の保険、イスラム圏向け保険を通じて、くらしの隅々にわたる安全を高める商品サービスを提供しています。またグローバル化・技術革新に伴う、企業のガバナンスリスク・サイバーリスクに対応するサービスも提供を開始し、くらしのニーズに合った包括的な保証の提供を進めています。

貧困のない社会づくり

東京海上グループは保険業で培ったノウハウをいかし、インドにおいて天候保険やマイクロ・インシュランスを開発・販売することで、低所得層における保険へのアクセスを促進するとともに、マイクロファイナンス機関への融資や投資を通じて、世界の貧困問題の解決に貢献したいと考えています。

お客様視点にたった品質向上

東京海上グループは、お客様に「”あんしん”をお届けし、選ばれ、成長し続ける会社」を目指し、お客様の声を大切にしながら、代理店とともに継続的な業務品質の向上に取り組んでいます。

東京海上グループは、こうした取り組みを通じて、世界のお客様や地域・社会への安心・安全の提供を充実してまいります。

創出価値保険事業を通じた世界のお客様や地域・社会への安心・安全の提供

CSRアプローチの実施例(安心・安全をお届けする)

気候変動がもたらす「リスク」と「機会」

気候変動の影響による、台風・集中豪雨・干ばつ等の気象災害リスクの増大が懸念されています。保険は、気象災害と密接な関わりがあるビジネスであり、以下のようなリスクが考えられます。

  • 気象災害リスクの増加による保険事故件数や保険金支払額の増大
  • 大規模な気象災害の増大による再保険料の高騰
  • 気象災害による保険金支払額の増加による資金ポジションの悪化
  • 気象災害により建物・IT設備等が影響を受け事業が中断するリスク
  • 海外保険事業の伸長に伴い世界各国・地域の気象災害の影響を受けるリスク

2007年には、気候変動に関する科学的な研究をまとめる「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が、気候変動の認知度向上への貢献を認められノーベル平和賞を受賞しました。IPCCは1988年の設立以降、気候変動の現状、原因、影響、適応・緩和策を評価報告書等の形で示し、2012年に発表した「気候変動への適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書」の中では従来の内容に加え、気候変動への適応、災害リスク管理の重要性を説きました。
また、2013年から2014年にかけて発表された「IPCC第5次評価報告書」では、過去の報告書で議論してきた内容はもちろんのこと、食料や所得等に与える影響をより詳細に定量評価したものを示し、政策決定者へ訴えかけています。また、第2作業部会報告書では、グローバルレベルで顕著なリスク要因として、河川の氾濫および沿岸地域の海水浸水による洪水に加え、異常気象災害が重度・頻度を増すことから、影響を受ける経済セクターの一つとして保険システムが挙げられています。
私たちは気象現象そのものをコントロールすることはできませんが、気象災害リスクの増大に備えて、自ら必要な対策を講じることは可能です。東京海上グループは、これらリスクの変化を「機会」としてもとらえ、リスクベース経営を推進して財務基盤の健全性を維持しつつ、適切な保険・リスクマネジメントサービスを提供し、お客様や社会をお守りすることを目指しています。「機会」を生み出す活動として、具体的には以下があげられます。

  • 東京大学・名古屋大学・京都大学等との産学連携による気象災害リスク研究の推進
  • 太陽光等の再生可能エネルギー設備に関する投資ファンドの設定、保険・コンサルティングサービスの提供
  • 先進国や途上国の気象災害リスクをカバーする保険・リスクマネジメントサービスの提供
  • 開発途上国・地域の農業従事者が異常気象に備えるための保険の提供
  • 金融安定理事会・気候関連財務ディスクロ—ジャータスクフォースの取り組みを通じた投資判断に資するディスクロ—ジャーを促す政策提言に向けた取り組み
  • 災害リスクファイナンシングと保険のしくみを活用した持続可能な社会づくり
  • 気象災害リスクに関する啓発・教育活動

主要テーマ2地球を守る

地球環境問題は古くて新しい問題であり、継続的な地球環境保護や生物多様性保全の取り組みが必要とされています。また、世界各地で、気候変動による台風、干ばつ、集中豪雨といった自然災害が多発し、私たちの社会生活が脅かされています。
地球規模の課題である「気候変動・自然災害」「生物多様性の喪失」は、現在のみならず未来の子どもたちにとっても大きなリスクとなり、同時に東京海上グループのビジネスにも大きな影響をおよぼします。
東京海上グループでは、CSR主要テーマとして「地球を守る」を設定し、環境マネジメントシステムを展開することにより、社員全員参加型の事業活動における環境負荷削減やバリューチェーンの環境負荷削減、カーボンニュートラルの実現に向けた環境経営の取り組みを推進しています。また、気候変動の適応・緩和や生物多様性の保全につながる商品・サービスの提供、地球環境保護活動や環境啓発・教育等の地域・社会貢献活動を継続的に推進しています。こうした取り組みを通じて、地球環境保護や生物多様性保全、環境価値の創出に積極的に貢献していきます。

環境経営の推進

東京海上グループでは環境経営を推進しています。東京海上日動本店でISO14001環境マネジメントシステム、その他拠点では独自の環境マネジメントシステム「みどりのアシスト」を展開し、エネルギー利用の効率化や3R(Reduce, Reuse, Recycle)を含む全社員参加型の環境負荷削減に取り組んでいます。また、マングローブ植林やグリーン電力購入によるCO2吸収・固定、削減効果を活用したカーボン・ニュートラル(ネット・ゼロ・エミッション)を実現することで、省エネルギー・省資源、循環型社会形成に貢献しています。

商品・サービスを通じた生物多様性の保全

マングローブ植林や国内外での環境保護活動を行う「Green Gift」プロジェクトは、NGO・NPO等や自治体、代理店、社員ボランティア等によって支えられ、気候変動の緩和・適応や生物多様性の保全のみならず、災害被害の軽減や植林地・植林地周辺の人々の生活の安定にも貢献しています。

クリーンエネルギー開発促進等による地球温暖化防止

東京海上グループは、気候変動被害の拡大を抑止するためグループ各社で、再生可能エネルギーの施設検討と運用・炭素クレジットに関連する事業者向けの損害保険、環境汚染にかかわる賠償責任保険、環境コンサルティング等の商品・サービスの提供を進めています。

環境保護活動を通じた安心して暮らせるコミュニティづくり

東京海上グループは「地球を守る」をテーマに、世界各地で地球環境保護や生物多様性保全につながる地域・社会貢献活動を推進しています。社員の主体的な活動への参加と、NPO等との連携・協働を重視して、活動を展開しています。

東京海上グループは、地球の未来に責任を持つべきグローバル保険グループとして、地球を守るさまざまな取り組みを通じてサステナブルな地球環境に貢献していきます。

創出価値 サステナブルな地球環境への貢献

主要テーマ3人を支える

日本では加速する少子高齢化により、高齢者の介護・健康ニーズへの対応の重要性が増し、経済・社会の高度化やグローバル化の進展とともに、恵まれない境遇にある人や障がいのある人が地域で安心して暮らせる社会づくりの推進、性別・年齢・国籍等の多様性の受容・促進・活用が求められています。また、世界では所得格差の拡大や若年層の失業率上昇、貧困、性別による教育機会の不平等という現実があります。
東京海上グループでは、これらの課題解決に挑戦するため、CSR主要テーマとして「人を支える」を設定し、青少年育成や高齢者・障がい者・アスリートの支援等の人を支える地域・社会貢献活動やダイバーシティ&インクルージョン推進等の多様な人材の育成と活用を推進していきます。

健康経営の推進

「お客様に“あんしん”をお届けし、選ばれ、成長しつづける会社」であるために、その原動力となる社員の心身の健康は重要なテーマであり、東京海上グループが目指す「Good Company」を創る原点は健康経営そのものであるという理念に基づき、グループ各社が、社員の健康の保持・増進に取り組んでいます。

多様な人材を育成し活用する

事業のグローバル展開を支える人材力を備えるために、「専門性」「ダイバーシティ」「グローバルな視点」を重視した、成長と評価・仕事と生活の好循環をもたらす人材育成に取り組んでいます。人材育成・活用に関するマネジメントは、グループ会社では各人事部門、グループ全体では東京海上ホールディングスの人事担当役員により統括されています。実施状況については、グループ各社の取締役会、経営会議でモニタリングをしています。

みんなが安心して暮らせる健康・長寿社会づくり

東京海上グループは、保険をはじめとしたグループ各社のソリューションを活用して、社会環境やお客様のニーズの変化を捉えた商品・サービスを提供しています。社員のボランティア活動により、日本を始めとする世界各地におけるがん等の疾病の啓発活動および介護に関する知識の普及活動を実施し、医療専門家によるアドバイス等を通じ、健康・長寿社会の実現に貢献していきます。
東京海上グループは、こうした取り組みを通じて、地域・社会を支え、好循環をもたらすパートナーの創出に貢献していきます。

未来を担う世代を育てる

東京海上グループは「将来をになう世代の育成」に関して、青少年育成やスポーツ振興を目的とする財団を設立して社会貢献を進めています。また、世界各地の社員が主体的に出前授業等の啓発ボランティア、地域・社会貢献ボランティア、NGOとの共同による地域社会貢献活動に取り組み、チャリティ団体等への支援を実施しています。

共生社会を目指して

東京海上グループは、年齢、性別、障がいに関わりなく、すべての人々の社会的、経済的な包含を促進するため、「共生社会を目指して」、NGOと共同で高齢者、盲ろう者、障がい者、アスリート・妊婦を支援する活動を、世界各地の社員が主体的に取り組んでいます。

東京海上グループは、こうした取り組みを通じて、地域・社会を支え、好循環をもたらすパートナーの創出に貢献していきます。

創出価値 地域・社会を支え、好循環をもたらす社員やパートナーの創出

ガバナンス~CSRマネジメントの強化~

東京海上グループが、3つのCSR主要テーマ「安心・安全をお届けする」「地球を守る」「人を支える」に重点を置いた取り組みを事業活動全般を通じて推進し、すべての人や社会から信頼され、サステナブルに成長し続けていくためには、「事業戦略」「ガバナンス」「社会的責任」における取り組みの質を高め、グローバル保険グループとして健全で透明性の高い、レジリエントなマネジメント体制を構築していく必要があります。
そこで、東京海上グループでは、CSR推進の基盤となる取り組みとして、「CSRマネジメントの強化」に取り組んでいます。「グローバル経済・金融環境の変化」や「国際的な監督規制の強化」に適切に対応するとともに、グローバルベースの経営管理を強化する視点から「リスクベース経営(ERM)」や「コーポレートガバナンス」「内部統制」の質的向上を図り、「経済価値の創出・配分」に取り組むことで、ステークホルダーからの信頼を高め、安心・安全でサステナブルな未来の創造に貢献していきます。
東京海上グループは、こうした取り組みを通じて、持続的な株主価値の向上はじめとするさまざまなステークホルダーからの期待に応えてまいります。

創出価値 持続的な株主価値の向上 等